独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

台風などの悪天候の時は来客数はどれくらい減るの?

早朝に台風13号(サンサン)が関東地方を過ぎ去りました。当地域は関東ですが、ほとんど影響を受けずに肩透かしでした。報道では最悪の事態を想定して注意を促していましたね。今週は台風が近づく予報を見てから仕込みをどうするか悩みました。今回は悪天候時のパンの仕込みをどうするのかというお話です。

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テレビの報道具合に左右される

予報が外れ大雨、強風でなくてもテレビなどで大きく報道しているとお客様は家から出づらくなります。当地域から遠く離れた沖縄の大雨中継をガンガン流すだけで出足は鈍ります。当店のメインのお客様層は女性の主婦層です。朝の情報番組で台風の情報を大きく流すとそれだけでパン屋に向かう気持ちは減ってしまします。小さい子供を連れてくるお母さんは足元が悪いと尚更足が鈍ります。

 

悪天候時は人は表に出ない

パン屋に限らず人は悪天候時は外出しません。知り合いの飲食店も昨日の台風を予想して夜は臨時休業していました。売上よりバイトに支払う金額の方が上回ってしまうとの事です。優先順位も他の用事と比べ外食やパン屋に行くというのは低いので一番天候に左右されます。「今日じゃなくても明日でもいいや」という考えになりますよね。

 

天気予報と実際の天気

悪天候の報道や天気予報によって来店数は減りますが、実際の天気が大幅に異なり雨が降らなかったり、晴れたりすると近所のお客様は外出できると判断して来客数が増えることがあります。これが一番予測の難しいところです。突然の天気の変化も予測して仕込みを考えなければいけません。

 

一人で焼き上げ一人で接客する店の製造数の管理

朝4時から仕込みながら同時に窓を開け天気をチェックしています。またテレビの報道具合もチェックして天候に見合った製造数を逐次更しています。当店は一人でオープンまでに焼き上げて、その後一人で接客に入る形なので追加のパンが焼けません。前日からしっかり予想を立てないと売れ残ってしまう可能性が出てしまいます。

オープン当初(5年前)と比べて製造数の管理精度は上がっています。良くなっているというのは当日販売分をちょうど良く予測して、閉店時間に売り切れるようになったということです。残ったとしてもわずかな数になりました。天気予報の精度が上がったのと経験に照らし合わせて微調整が出来るようになったからだと思います。

 

製造数の管理方法

下記のチェック項目を照らし合わせて数を決定し、毎回履歴を残していけば精度が上がっていきます。

  1. 1時間ごとの天気予報(ウェザーリポート Ch. - ウェザーニュース日本気象協会 tenki.jp【公式】 / 天気・地震・台風)
  2. テレビの報道
  3. 過去の履歴

今回の台風は報道、天気予報共に危険レベルと情報がありましたが、実際はほとんど雨が降らずに午後からは晴れました。その結果、本日の売上は通常の平日と変わりませんでした。通常の売上を確保できた理由として、常に外の天気を確認し、天候が荒れていない事を確認して今日は売れると判断し、パンの数を減らさなかったので、その金額を達成することができたのです。

売り切れが早すぎず、そして売れ残りを多くしない。この管理をしっかり出来るようになれば利益UPに直結するのでマスターしたいものです。