独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

食品営業許可の有効期限の期間はどう決まるのか?

食品営業許可の有効期限について以前お話ししましたが

その中で食品営業許可の有効期限は5~8年と施設によって差があると話しましたが、最短と最長で4年の差があります。その区別はどこなのでしょうか。

営業許可期間の査定内容は下記の内容です。12項目中条件を何個クリアしたかによって変わって更新期間が変わってきます。

査定項目 内 容
建物 鉄骨又は筋コンクリート、石材、ブロック、レンガ造り
天井・内壁 コンクリート、 モルタル、タイル、ステンレス等耐蝕性金属材
天井の構造 パイプ等はすべて天井裏に収納され、天井面が平滑
床・腰張り コンクリート、 モルタル、タイル、ステンレス等耐蝕性金属材
内壁・床の構造 内壁と床の接合部分がR構造。腰壁がある場合には、接合上部が45度の取り付け構造
空調設備 機械室による温管理
洗浄設備 コンクリート、タイル、陶器、ステンレス等耐蝕性金属材
保管設備 コンクリート、石材 、 ブロック、煉瓦 ブロック、煉瓦  、ステンレス等耐蝕性金属材
冷蔵・冷凍設備 コンクリート、タイルステレ等耐蝕性金属材で機械式
製造・ 加工調理・販売設備 コンクリート、タイル、ステンレス等耐蝕性金属材
給水 水道法又は市の小規模条例による水道水
便所 水洗式

食品営業許可の有効期間については地域によって事務処理要領や取扱要綱がありますので詳細が記載されています。

 

営業許可期間5年の場合(0~3項目)

屋台など屋外で販売する形態や簡易的な店舗に多いようです。簡易設備なので期間も短くなります。

 

営業許可期間6年の場合(4~6項目)

当店はここの期間に当てはまります。普通の飲食店は殆どがこの期間になります。

 

営業許可期間7年の場合(7~9項目)

更に設備がしっかりしている中規模の店舗がこの期間に当てはまります。

 

営業許可期間8年の場合(10~12項目)

工場レベルの設備など、ほとんどの査定項目に当てはまる設備でないとこの期間は取得できません。

 

まとめ

食品営業許可の更新料は思った以上にお金がかかります。(飲食店営業:11,200円 菓子製造業:9,800円)有効期間が長い方がいいと思って調べてみましたが、一番最初に許可を申請した際に設備から期間が査定されていました。

有効期間が長くなるような設備まで作り上げると更新料以上に費用が掛かってしまいます。一般的な飲食店やパン屋であれば6年(4~6項目)又は7年(7~9項目)が多いようなので開業時にはその設備を確認しながら施工するのもいいかと思います。