独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

季節・休日・給料日の来客数からわかる売上を伸ばしてロスを減らす方法

本日熊谷で41.1℃まで上がり日本最高気温を更新しました。以前に「熱いとパンが売れない」でお話ししましたが、今回は季節・休日・給料日によって来客数がどう変化するのかを話していきたいと思います。5年以上すべての客と接客して話を聞いてきた自分が、お客様が何を考えてパン屋に来店するのかが少しずつ分かってきたのでお話しします。

どの季節が一番売れるの?

f:id:takupan:20180723183419p:plain

 

秋 > 春 ≧ 冬 > 夏 の順番で来客、売上が高くなります。

一番売れる秋はベタですが「食欲の秋」ということで本当に来客が増えます。夏場でパンの消費が下がった反動で増えるのです。メディアなどで秋はパンの季節と後押しもされるので、更に来客が増える傾向にあります。

春はその次になり過ごしやすい季節なのでパンが売れます。

冬は寒いですが当店は雪が降る地域ではないので、そこまで落ちる事はありません。春と冬は大体同じぐらいの感覚ですね。

夏は本当にお客様は減ります。35℃を超えると一人も来店しないことがザラにあります。以前にも話しましたが、気温が高いとパンみたいにパサついた食べ物が売れなくなります。しかもパンは温かいイメージが付いているので避けられる傾向です。自分でも冷たいのど越しの良い食べ物を選びますので仕方ありません。

 

休日と来客数はどう連動しているのか

f:id:takupan:20180723183710j:plain

当店は駅前ではなく駅と駅の中間の住宅街にあります。ですのでお客様の傾向として通勤客や駅前の繁華街に行くような人は少ないです。主婦や家族連れがメインで近所の住宅街からパン屋のみを目的で来店するとの事です。(お客様との会話上その傾向が強い)

「大型連休・月曜祝日の土日月3連休」は来客数が減ります。遠くに出かけるのです。単身者よりも家族連れのお客様が大半を占めているので連休時は人が減る傾向ということですね。

家族連れのお客様が多いという事は子供の夏休み、春休み、冬休みは来客が増えます。

平日と土日の差ですが、土日は平日の2~3倍も来客が増えるので曜日に応じて数を調整します。

 

給料日と来客数はどう連動しているのか

一昔前と比べ毎月25日が給料日という人は大分減っているかもしれませんが、話を聞く限りではまだ大半の人が25日給料日なんだなと感じます。その理由は毎月20~25日ぐらいは来客数が1~2割ほど減ります。そして26日~月末ぐらいまでは1万円札のお支払いが続出します。

f:id:takupan:20180723191419p:plain

 

まとめ

季節・休日・給料日からお客様の来客傾向がわかると何か良いことがあるのでしょうか?

売れる日は大量に作り売上を伸ばす、売れない日は作る数を減らしてロスを減らせる

そうなんです。無駄なく無理なく効率よく経営できるのです。暑い季節、連休、給料日前はパンを減らし、涼しい季節、給料日後はパンを増やす。

当たり前のようですが経験を積むと更にその精度は上がってきます。5年前と比べてロスが減っている履歴が残っています。金額にすると5年前は万単位で残っていたロスが今では数千円~ちょうど売り切れまで調整できるようになりました。

店を構えている場所によってもその傾向は様々ですので、その場所に合った傾向を導き出してロスを減らしていきましょう。