独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

お店入口のガラスドアをカスタマイズしよう

お店の出入口のガラスドアはお客様が触り動かす唯一の場所です。まっさらな何も情報が記載されていない状態だとどう動かせば(引戸or押す引く等)いいのかわかりません。自分も初めてのドアに何も記載がないとどう開ければいいのか迷うこともあります。誰でもわかるようにするにはどうすればいいのでしょうか。

ガラスドアの危険性

当店は全面ガラスドアを開店当初から設置していますが、設置当初は何も貼らずにそのまま使用していました。しかしある出来事がありまして、何も貼っていないガラスドアの危険性を知りました。

その出来事とはお年を召した方がガラスを認識できずにぶつかる事が多々あった事でした。これは危険とだということで店名シールを貼ってガラスがあることを認識してもらうように改善しました。

目線に貼ることによってぶつかるお客様はいなくなり安全を確保できる上に、店名のアピール両方を担保できたのでガラスドアに店名等を貼る事は必須だと感じました。自分はまだ40歳そこそこなので自覚はありませんが、お年を召した方の目線に立ってお店作りをすることの大切さを痛感した出来事でした。

当店は透明のガラスドアに白い縁取りなので何色でも合うと思いましたが、さりげなくおしゃれに見えるものを選んで白いシールに決めました。自分でデザインを作成できるものを選び、店名とロゴを入れて作成しました。

「カッティングシート」で検索すると色んな種類がありますので、自分の好みに合ったものを使ってみてください。

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押す引く(Push Pull)

ガラスドアを認識する事は店名シールを貼ることで解決しましたが、押す引くの表示もわかりやすく案内しなければなりません。一般的な家庭の玄関ドアを思い出してください。内側から見て押す、外側から見て引くが普通のドアです。しかし当店は普通の玄関ドアの内側にガラスドアを設置しているので、その逆の動きのドアしか設置できませんでした。逆と言うのは内側から見て引く、外側から見て押すですね。当店のガラスドアを普通の感覚で開けようとすると違和感を感じるのです。なので押す引くの案内を他の店以上にわかりやすく表示する必要がありました。

下記のプレートをお客様の目線に入るように設置して押す引くを案内しました。これでもわかりにくいのか間違える方もたまにいますが、大半のお客様の様子を見ていると参考にしているように見受けられます

文字は大きくて見やすいのに主張しすぎない色でおしゃれなドアにも馴染みます。分厚いプレートで高級感がありますが、価格はお手頃なのでとても気に入っています。

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個人店のパン屋でも制服を着用しよう

一人でパン屋を開業する準備段階ではじめは制服(ユニフォーム)は着ない予定でした。しかしお客様の立場になって考えると、たとえ一軒家の自宅のパン屋でも普段着のおっさんが出てきたら「ここは本当にパン屋なのか?」と戸惑ってしまうかもしれません。看板等と同じで一目でここは何をやっているのか?ということを知らせるのは大変重要になります。

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電柱広告を上手く活用しよう

電柱広告は皆さんは知っていますか?広告が貼っている電信柱を見たことがあるかと思います。月額定額料金を支払い、掲示してもらう契約を結んでいるのです。当店は駅から離れている上に幹線道路からも離れている住宅街中心部にあり、お客様に認識しづらい場所にあります。そのため、電柱広告を利用して道案内の代わりとして活用しています。

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自宅でパン屋を経営している事をお客様に知らせる方法 パン屋の外の飾りつけ

自宅でパン屋を経営していますが、玄関で販売しているので開店しているかわかりやすく表示する必要があります。更に何屋か一目でわかるようなアイテムを置くことも分かりやすさに繋がっていくと思います。店頭の飾りつけと合わせて当店のやり方を紹介していきます。

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駐輪場・駐車場の看板

自宅でパン屋を経営していますが、駐車場や駐輪場の案内をしないとわかりづらく、お客様は止める場所を迷ってしまいます。どのように案内板を作成すればわかりやすいでしょうか。

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自宅パン屋の手作り看板はどう作るか

当店は玄関を改装してパンを販売しています。詳細は 以前の記事(販売場所について)にも書いてあります。家庭の玄関のままだとお客様がお店だと認識することが難しいので最低限の費用で店らしく見せる飾りつけを色々と工夫してきました。

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パン屋の試食等の無料サービスの効果を考える

台風が過ぎ去り、また暑い日が続くようになりましたね。以前の記事で暑いと来客が減るとお話ししましたが、来客が減っても売上を維持したいのであれば、客単価を上げるしか方法はありません。

www.takupan.com

お客様の来店時の状態を把握すれば答えはおのずと出る

暑い外から来店して下さるお客様の状態はどうなっているかというと、体が熱く喉が渇いています。暑い時期に売れないパンを売るには、まず冷たいお茶を飲んでいただき喉を潤して「パンを食べたい」という体の状態を作り出さなければいけません。

5シーズン夏のパン屋を経験していますが前半3シーズンはお茶を出していません。後半2シーズンはお茶を提供しています。単純にお茶だけで比較はできませんが、客単価が上がっているのは実感しています。

 

お茶を提供すると発生するデメリットとは

客単価は冷たいお茶の効果で上がりますが、逆にドリンクの販売数は落ちていきます。しかし当店は他の季節でもドリンクはあまり注文が入らないのでトータル的には客単価が上がっている計算です。肉を切らせて骨を断つですね。

 

試食の重要性

当店も少しですが試食を用意しています。試食から購入に結び付けるのはとても難しく、ただ提供するだけでいいわけではありません。試食を食べてお客様がどう思うかが重要です。

  • 美味しくない ⇒ 買わない
  • 美味しくてもっと食べたい ⇒ 買いたい
  • 美味しいけど試食で満足 ⇒ 買わない
  • 試食は美味しいが実際購入したら美味しくない ⇒ リピート購入しなくなる

自分もパン屋巡りで試食を頂きますが、試食が美味しくなければ購入数は減り、美味しければ購入数は増えます。これはもちろん当たり前の反応ですが、例えば美味しくても試食のサイズが大きくそれだけで満足してしまう事があります。その場合は試食したものは買わなくなってしまいます。試食は大きすぎても駄目なのです。もうちょっと食べたいと思わせる一口より小さめのサイズがベストサイズなのです。

たまに果物などの試食であるのが、試食は美味しくて同じものを購入して食べてみると美味しくないもの。試食だけ良いものを使っているのでしょうか?これは本当にガッカリしてしまいます。

 

その他の無料サービス

当店にはありませんが、飲食スペースや無料コーヒーサービスなどを提供しているお店もあります。飲食スペースがにぎわっているお店もあれば、誰も使っていないというお店もあります。使いやすい雰囲気を作らないと無駄なスペースになってしまいます。

持論ですが、無料サービスが多いパン屋はパンの味より他に力を入れていることが多い気がします。付帯サービスでお客様に来ていただき、肝心のパンが美味しくないと本末転倒です。

 

まとめ

無料サービスは使い方によってはお客様が離れてしまう事があり使い方がとても難しいサービスです。何も考えずに手あたり次第無料でサービスするのは止めた方がいいです。お客様の思考の先を読み、何が喜ばれるのか、次につながるのかをしっかり考え施策していきたいですね。

自宅を改装したパン屋の販売場所はどこにする?

当店は自宅の1階を改装してパン屋にしています。(2,3階は居住スペース)今まで販売場所を話していませんでしたが、玄関で販売しています。家を建てる時にパン屋も計画していれば販売場所など好きな間取りにすることもできましたが、残念ながら家が建った後にパン屋を始めることが決まったので販売場所をどうするか悩みました。

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