独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

小規模の個人経営のパン屋はどこで材料を仕入れればいいのか?

個人でパン作る人もこれからパン屋を開業しようとしている人も、パンを作るにはどこかで材料を仕入れなければいけません。 

開業準備の段階でぼんやりと「どこかの卸問屋と契約して業務用価格で安く仕入れられるんだろうなぁ」と考えていました。

 

考えが甘すぎました。

 

当店は超零細パン屋です。月額の仕入金額もたかが知れています。

そうです。この規模では問屋に口座を開いてもらえないのです。(口座とは月掛け売りで購入し〆後一括で料金を支払う契約みたいなものです)

どうしたらいいんだろう・・・色々考えましたが、そもそもこんな小規模で口座を開く必要があるのか?と色々調べました。

  • 毎回現金払いだとしても、金額はそれほど高額ではないため、手元の現金で支払いができるので問題ない。
  • 経理も自分で一人でしているので支払い回数が増えても誰からも文句を言われない。
  • 価格が安くなるロット(注文数)まで届かないので、一般で購入する金額と変わらない。
  • 問屋に縛られて全部仕入れると最安の商品を調べなくなり、知らず知らずのうちに高く仕入れることになる。

ん? これって問屋と契約するよりネットで最安商品を仕入れた方がいいのではないかと考えました。1万円も購入すればどこでも送料無料で送ってくれますしね。25kgの小麦粉10個注文したとしても配達屋さんが玄関先まで配達してくれるし何も問題ありません。

しかし最近「問屋と契約した方が何かトクがあるんじゃないか?」と思い、問屋の情報を色々調べました。

       A    B     C
    入会金    5000円          ー            ー
    年会費             ー   4200円              ー
      送料 事務手数料300円+
1個口1000円
契約者
専用スーパー
5000円以上購入で
週1配達無料
   支払方法 代引きのみ カードOK 銀行後払い
 商品の価格 高い 普通 最安に近い

 

Aは話にならないですね。入会金が必要、いくら購入しても事務手数料+一律送料かかるのも駄目ですね。小麦粉25kgを10袋を購入した場合、送料1000円×10になってしまいます!しかも商品が高い。ネットで送料無料&最安に慣れているので、これは驚愕ですね。旧態依然の商売を垣間見ました。

Bは年会費が多少高いもののそこでしか売っていない商品が多数あり長い間お世話になっています。問屋というより会員制スーパーみたいなものですね。

Cは最近ネットの次にお世話になっている問屋です。まずバターや小麦粉、パンに関する基本的材料が安い。そして週一回の配達ですが5000円購入すれば無料。重たい小麦粉も持ってきていただける。唯一デメリットは配達地域以外だと多少送料がかかります。

 

まとめ

パン屋を経営する上で仕入先の選定は最重要ポイントになります。お店の規模によっては問屋を上手く活用すれば安く便利に購入できますが、小規模なお店は色々調べて自分なりの購入先を開拓していかないと損をする場合があります。既製品を購入するには一番信用できるのはやはりネットでの購入だと思います。

道具を含め取扱い商品によって強い弱いがあるので、一つの問屋(購入先)にまとめず得意な分野を分けて別々に仕入れた方が良いです。仕入先を固定化しないことが重要です。