自宅でパン屋を開業するための保健所対応設備 その2
自宅でパン屋を開業するための保健所対応設備 その1の続きです。前回から引き続き保健所の許可が下りる設備対策を話していきます。※都道府県によって基準は変わってきますが、この基本を抑えていれば大丈夫だと思います。
当店は2世帯住宅だった建物の1階部分を店舗に使用しています。キッチン・トイレは1階と2階が別です。
5.食器収納スペースの設置
ステンレス製の専用のものでなく、お店に普通に売っている扉付食器棚で問題ありません。素材は特に指定はありません。食器を清潔な状態で保管できる環境が整っていることが必要です。当店は元々壁に設置されている食器棚を使用しています。
6.冷蔵庫の温度がわかるようにする
以前この記事でも話しましたが、冷蔵庫の温度が外部からわかるようにしなければなりません。当店は業務用冷蔵庫を購入しましたので上部に設置されていました。
家庭用冷蔵庫を使用する場合、家庭で使用しているものとは別に店舗用の冷蔵庫としてもう1台必要ですが、外から確認できる温度計を設置すれば大丈夫です。詳しい対策は過去記事をご覧ください。
7.蓋付ゴミ箱
蓋が付いていれば何を使っても問題ありません。衛生的で掃除がしやすく強固なものを使えば綺麗に長く使えると思います。当店では家庭用ごみ箱として売っている大きめのものを購入しました。いちいち手で開け閉めするのは面倒ですし不衛生になります。手で空けるゴミ箱よりも足で踏んで開けられるゴミ箱をオススメします。
8.換気扇
既存にあるシステムキッチンの換気扇で代用しようと考えていたのですが、ガスオーブンを設置するためには、新たにオーブンの上部に排気設備が必要となりました。下記が必要になった費用の一覧です。
- ステンレスフード(900*900*400) 33,000円
- 換気扇一式 16,786円 ※当時の購入金額
- 工事費用 45,000円
ステンレスフードは加藤ステンレスで注文しました。サイズを1mm単位で指定できるのでオリジナルのフードを作れます。価格もお安めでした。設置場所にぴったり合ったものを用意できますので綺麗に収まります。換気扇はシャッター付きで使用時以外は外部と遮断できる害虫対策対応の物を設置しました。
実際に購入した商品は下記のとおりです。5年間使用していますが、故障なく問題なく使えています。
水道、換気扇工事のみ業者に外注しました。以前にも話しましたが、一番かかる経費は人件費です。このような専門的な工事以外はすべて自分で施工することで初期費用が抑えられます!
その3 に続きます