独学パン屋の開業日誌

35歳で脱サラしてパン屋を開業しました。独学でパンを勉強し、自宅を改装して初期投資を極限まで抑え パン屋を一人で経営しています。

食品表示シールが必要な場合はどんなとき? その1

食品を販売する上で「食品表示義務」があります。

食品表示義務とはどのような材料を使われているか、消費期限・賞味期限はいつまでか、製造責任者は誰なのか等々、消費者に情報開示することが食品表示法で定められています。

食品表示はどこまですればいいのか

表示が義務付けられているのは個包装されていて加工してある食品です。包装されて販売されているコンビニで売っているパンとかですね。

しかしトングで取るパン屋、カウンター対面式パン屋は、個別包装していない状態で販売する場合、表示義務がありません。その代わりに販売時に説明義務が生じます。販売者はどのような材料が使われているか説明できることが必要です。

包装して陳列してあるサンドイッチなどには表示が必要です。包装しているか、店舗敷地外で販売しているかが表示が必要になるのかの判断になります。

当店は自分で作り販売までこなしているので細かく原材料を説明できますが、レジ専属のバイトでは全ての原材料を説明できるのでしょうか。食品表示シールを付けない場合、原材料に詳しい人が常にいなければいけないということになります。

 

表示例

下記のような食品表示を店外で販売する場合に表示しなければいけません。

  意味
名称 パン 一般的な名称
原材料名 小麦粉 砂糖 バター
スキムミルク 塩 イースト
原材料に占める重量の割の
高いものから順に記載
内容量 100g 包装袋重量を除く
消費期限 2018.7.13
保存方法 直射日光を避け、常温で保存。 開封前の保存方法
製造者 〇〇ベーカリー
□□県△△市◇◇町×-×-×
製造者名・住所

 

「賞味期限」と「消費期限」の違い

賞味期限:美味しく食べれられる期間。なのでその期間が過ぎても食べられなくなるとは限りません。 例:インスタントラーメン 缶詰等

消費期限:安心して食べられる期間。期限が過ぎると傷みやすいので、期限内に食べる必要があります。例:弁当、パン、生肉等

 

食品表示シールとは

当店も過去数回ほど店外で販売する機会がありまして、食品表示シールを作成したことがあります。使用頻度が高くないため、どのように作成するか迷いました。シールを印刷できる機械は大変高価です。シールを外注しても最低ロットの関係で高くつきます。

そこで当店は100円ショップで売っている「印刷できるシール」で代用しました。108円でA4サイズが5,6枚入っていたと思います。A4サイズ1枚で食品表示シールを30枚ぐらい作ることができたので重宝しました。

その時は、必要枚数が100枚ぐらい(A4で4枚ぐらい)だったので、エクセルで食品表示シールを作成し、パソコンのプリンタで印刷しました。一番の手間はハサミやカッターでカットし、シールを剥がす作業でした。ちょうどいいサイズに最初からカットされているシール用紙が見つかれば、その方が断然楽かもしれません。

手間はかかりましたが、ほとんどお金がかからなかったので、少量作成する方や時間がある方にはオススメです。

 

その2 へ続く